月光蝶である

本日の武将は「前田利家」。



利家は有名武将であるが、戦国無双2猛将伝でやっとプレイヤーキャラクターになった。
甥の前田慶次よりも若いような見た目になっている。
漫画「花の慶次」では慶次よりはるかに年上であるかのように描かれているが、
前田慶次の年齢が不詳であり、利家より年上だった可能性もあるということで
戦国無双の表現の方が正しいのかもしれない。

25万石程度がせいぜいであろう武将であった利家が
加賀100万石の武将となれた裏には妻「まつ」の力が大きかったという。



豊臣秀吉が行った醍醐の花見では家臣の妻としては珍しく、
秀吉と同席を許されている。



若い頃は「槍の又左」と呼ばれ、血気盛んだった利家だが、
同朋衆の拾阿弥を斬殺し出奔する。
この時の浪人生活で貧乏を経験したことから、そろばん勘定に長けた武将になる。



豊臣秀吉と柴田勝家が争った賤ヶ岳の戦いでは勝家方に付いたが戦わずして兵を退く。
秀吉が利家の城に立ち寄った際、まつが湯漬けで秀吉をねぎらい、
この席に利家も同席し許され、柴田勝家攻めの先鋒を受け持った。

奥村助右衛門のエピソードで有名な末森城が佐々成政に攻められた時には
まつが「あなたの好きな金銀に槍を持たせ戦わせればいい」と利家の尻を叩き、
激怒した利家が怒りに任せ援軍となり佐々成政を撃退したという。



このように厳しい妻であったまつであるが、利家との夫婦仲は非常によく、
2人は11人の子を儲けたそうだ。



前田利家のSAMURAI魂
「カカァ天下で加賀ァ百万石！尻に敷かれて夫は伸びる」

現地の指揮官としては優秀な利家だったが、大局観には欠けていた。
そんな利家が加賀百万石を治める大大名になれたのは
まつの広く物を見る力の影響が大きかったのであった。