月光蝶である

とくダネプレミアムでコブクロが生歌を披露、ということで
今回も休止かと心配したSAMURAI魂であるが、
3週間ぶりに放映され一安心。

今回の武将は島左近。



島左近の怨霊が!?という夏にふさわしい怖い話。
島左近といえば石田三成が自分の知行の半分を与え召抱えたとか、
多くの逸話が残されている武将であるが、
肖像画などはほとんど残されておらず、不明なところが多い武将である。



本来であれば当時の石田三成程度の立場で抱えられるような武将ではなく
「三成に過ぎたるものが二つあり　島の左近に佐和山の城」と歌われるほどの人物であった。



関が原の戦いで戦死したとされているが、その首は見つからず、
実際はどこで死亡したのかも定かではなく、多くの地にその墓が残されているそうである。

江戸時代初期に関が原の戦いに参加した武士たちの間では
「島左近の怒涛のような叫び声は思い出せるが、左近の顔や姿は思い出せない」
と噂になったそうだ。
これは関が原で獅子奮迅の活躍をした左近があまりにも恐ろしかったため、
生き残った者はまともに左近の姿を見れなかったかららしい。



左近の見事な政治手腕は庶民にも愛されるもので、
ひこねの街では「しまさこにゃん」というゆるキャラも作られている。

島左近邸の跡地に作られた清涼寺には、島左近にまつわる怪談が多く残されていて、
触るとお腹が痛くなる南天の木や、夜になると女性の姿に化けて参拝者を驚かした木、
左近の兜の前立てになっていた三日月形の染みが浮き出る壁などがある。



ただ、清涼寺の和尚東方さんによれば、
これらは左近の怨みが募ったものではなく、
島左近、石田三成の庶民を労わる政治を愛した庶民たちが
左近や三成を懐かしんで忘れないように残した噂話であろうということである。



左近が庶民を労わったということは左近の旗印にも表れていて、
「鬼子母神」が描かれているということである。



島左近のSAMURAI魂
「弱きを助けるヒーローは　化けても祟っても　サイコ～ン（左近）」

左近というと「影武者徳川家康」という漫画の中ではかなり重要な人物で
関が原で家康を暗殺したのは左近の配下の六郎で、
後に家康の影武者二郎三郎と手を組んで秀頼を守ることになる。
このような物語も関が原で左近の首が見つからなかったことから
左近を愛した民衆が左近生存説を残してくれたおかげで出来たのだろう。

そういえば、天地人でも重要人物になりそうな武将なのだが、
前田慶次とともに未だ登場していない。
今後登場する予定はあるのだろうか。